どんな仕事でも悩みや苦労はあり、日々精神はすり減っていくため、自身でメンタルコントロールすることは必須だと思います。
SEの視点で私が行っているメンタルコントロールをご紹介します。
テーマは「真面目に仕事をし過ぎない」です。
SEの実情
SEというと、激務でうつ病になったりと精神的に病んでやめる人が多いイメージを持たれる方が多いかと思います。
実際、私も7年間SEとして働いてきましたが、そんな人を数多く見てきました。
仕事を辞めて別の業界に行く人もいれば、同じIT業界に転職したけど大きく変化がない人、会社には残るけど何度も長期の休みや突発で休むことが多い人など、程度やその後の行動は異なりますが、根本はSEという職に問題があるように見えます。
また私自身も長期の休みを取ったり、うつ病までには至っていませんが、何度か仕事に対する不安で寝付けない、眠りが浅くなることがありました。また仕事の集中力が低下したり、たびたび焦燥感に駆られることがありました。
もちろん上記にまったく当てはまらない人もいるかとは思いますが、私と付き合いがある方と話をする限りではごく少数に思われます。
SEだと病む人が多い理由
SEの人が病むことが多い理由の一つは、真面目な方が多いからだと思います。
あまり包括的な評価は良くないかとは思いますが、実際今まで200人以上の方とは仕事で接してきましたが、仕事の出来不出来はあれど、極端に不真面目な方はいなかったと思います。
なぜ真面目な人が多いのか
SEの仕事の特徴から、真面目な人が集まりやすいと考えます。
一般的にSEには以下の適正が求められています。(他にもいくつかありますが)
- 学習意欲が高い
- 論理的な思考を持つ
- 細かい作業が苦にならない
上記から就職時に真面目な人が集まりやすく、またそういった方がSEの仕事を続けていると考えます。
真面目に考えすぎないことの重要性
元日本マイクロソフト㈱業務執行役員の澤円さん著書の「メタ思考」でも述べられていたのですが、物事には自分でコントロールできることと、自分でコントロールできないこと(他人がコントロールしていること)の二種類があります。
自分でコントロールできないことに頭を悩まし、時間を使うことは無駄であり、精神をすり減らすことに繋がります。
そのため自分でコントロールできることに注力すべきという考え方が生産性が高いと考えます。
真面目な人は自分でコントロールできないことまでコントロールしようとしている方だと思います。
そしてコントロールできないことで失敗し、その責任を負ってしまうことで精神的に追い込まれ、結果うつ病などになってしまっていると考えます。
SEの仕事はコントロールできないことが3割以上
私の経験から、SEの仕事はコントロールできないことが多くあると思います。
例えばシステムの知識を多くつけても、障害や作業ミスは起きるときは起きます。
というのもシステムや設定の組み合わせは無数にあり、その組み合わせによっては予期せぬ動作を起こすことがあります。
それは一般的に出回っていない情報を含み、システム固有の特殊な問題の場合が多くあります。
そのためシステムにおいて、全ての事態を予測し、全てミスなくこなすことはどれだけの時間を費やしても完璧にコントロールできるものと捉えるべきでないと考えます。
他にも納期や案件メンバーの能力など、コントロールできるように見えて多くのことはコントロールできないことだと考えます。
最後に
今、自分が悩んでいることは自分でコントロールできることなのかを考え、コントロールできることであれば今何をすべきか、一つずつ解決することに注力しましょう。
コントロールできないことは自分で解決しようとせず、他人に解決してもらうようにしましょう。
コントロールできないことをコントロールするように求められている場合は、自分のせいでなく会社や他に問題があります。
真面目に仕事に取り込んで、全てを自分で背負うことがないように取り組みましょう。
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