AZ-700合格体験記 勉強方法とMCP試験全般の裏技紹介

2024年4月にAZ-700を受験し、合格しました。
試験に向けて、どのような勉強をしたかを紹介します。

AZ-700の正式名称は「Azure Network Engineer Associate」です。
名前の通り、Azureでネットワークの構築や運用保守を担当する人向けの試験になります。
主な出題範囲は以下になります。

出題範囲 Virtual Network(パブリックIP、DNS、ピアリング)
 VPN、仮想ハブ
 Express Route
 負荷分散(ロードバランサー、Traffic Manager、Application Gateway、Front Door)
 Firewall、NSG
 Microsoft Defender for Cloud、DDos Protection
 サービスエンドポイント、プライベートエンドポイント、プライベートエンドリンク
 Azure Monitor、Azure Network Watcher

結構広い出題範囲となっています。
中でも曲者は「Express Route」「仮想ハブ」「Front Door」だと思います。
理由は「勉強方法とポイント」で説明します。

MCP試験共通となりますが、試験時間は120分、合格点は1000点満点中700点、問題数は60問ほどになります。
問題数や問題内容に対して試験時間は大分余裕がありますので、落ち着いて解きましょう。
受験料は2万3千円ほどで高額のため、落ちないよう準備しましょう。

勉強時間

期間は1週間ほど、時間の合計は15時間ほどでした。
これを聞いて少ないと感じられた方もいらっしゃるかと思います。
身も蓋もない話ですが、実務経験の有無によって必要な勉強時間は異なります。
過去にAZ-104を受けた時は実務経験が浅かったため、期間は一か月半ほど
時間は60~70時間ほどかけました。
そのためご自身の業務経験に合わせて勉強時間は確保しましょう。

教材

困ったことにAZ-700に関する日本語の参考資料は2024年4月現在ありません。
またudemyなどのオンライン動画や教材でも日本語のものはないようです。

一応、以下の動画の字幕は日本語に対応しているようです。
■AZ-700:Designing and Implementing Azure Networking Solutions
https://www.udemy.com/share/105mTU/
■AZ-700 Designing and Implementing Azure Networking Exam Prep
https://www.udemy.com/share/104UOm/

ただし、どちらも非常に高額なため、私はMicrosoft Learnとdocsを使用しました。
■Microsoft Leran AZ-700
https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/paths/design-implement-microsoft-azure-networking-solutions-az-700/

docsはウェブ検索で調べたいリソース名+docsと検索すれば基本出てきます。

勉強方法とポイント

Microsoft Learnとdocsを参考に、各リソースや設定を一度行うことが一番です。
正直、Microsoft Learnとdocsはお世辞にも読みやすい内容とは言えません。
自分で手を動かして理解することが、記憶の定着につながります。
特に負荷分散系はApplication Gatewayを中心に、設定する項目が多いため、一度一通り構築してみることをお勧めします。
そうすれば試験問題は大体解けるようになるかと思います。

もし検証できる環境をお持ちでない場合、Microsoft Learnの演習動画を見て理解しましょう。
特に前述した「Express Route」「仮想ハブ」「Front Door」は演習動画を見てしっかり学ぶ必要があります。
理由はそれぞれ大規模なシステムに用いられることや、Azureだけでは検証環境を整えることができないことから、易々と検証や実務経験を積むことができないためです。
私も試験の失点のほとんどはこれらのリソースに関する問題だったと思われます。
これらのリソースは演習動画をしっかり見て、docsで各設定値の意味を理解することを心掛けましょう。

MCP試験の裏技

テストセンターで受ける際に、画面左側に試験をサポートする機能(ボタン)があります。
例えば問題の回答状況など試験の進行状況や文字サイズなどの表示を変更する機能があります。
その中にMicrosoftのdocsなどをウェブ検索できる機能があります。
(昔はなかったと思うのですが、ここ半年くらいで追加されたと思われます。)

上記機能を特に活用できる場面はSKUに関する問題です。
SKUは似たような文字の羅列の場合もあり。それぞれの性能や機能を全部覚えるのは難しいです。
覚えていても実務であまり役に立ちませんし…(調べればいいですし、逆に覚えている同僚がいたら引くレベルです)
SKUは「リソース名+SKU」で検索すれば大抵すぐに出てくるので、試験時間を浪費することはありません。

逆にそれ以外の問題は、機能を理解したうえで、状況に応じてどのような設定をするか、もしくはどのような処理が行われるかを問われるので、検索して回答が得られるものでもなく、都度調べていては試験時間が足りなくなります。

こちらはAZ-700に限らず、他のMCP試験でも同様に使えるかと思います。
ただし実際に確認していないことと、Microsoftが試験の仕様を予告なく変更するため、当てにし過ぎないほうがいいかと思います。
あくまでも試験中に迷ったら念のため確認する使い方がよいかと思います。
わたしもこちらの機能を使って1,2問正解することができました。

まとめ

AZ-700は勉強する手段が限られていて大変ですが、実機で一度検証すれば合格することはそう難しくないと思います。
AZ-104と比較すると教材が限られていますが、地道に頑張りましょう。
今回紹介した内容が少しでも役に立てばうれしいです。

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